この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠密の華
第3章 二

設樂様を溺愛していた将軍は、私へ密命を出した途端にあまりの悲しみで床に伏せてしまった。

このままでは戦にも負け、国が滅ぶかもしれない。

それだけは阻止せねば。

……絶対に私は再び設樂様と会う。どんな手段を使っても――

* * *

「桐」

「何だよ?」

「お前、好きな女はいるのか?」

「……はっ……!?」

あれから私は、外で大桶に沸かされた湯へ浸かり、砂埃で汚れた髪や全身の肌を綺麗に洗い流した。山賊の言葉に従うのは癪だが、これも仕方ない。ここから逃げる為だと、心で自分に言い聞かせる。

「いきなり何だ?それよりお前、体洗ったか?」

桐は頭の男から私の見張りを言い付けられ、大桶に背を向け座っている。どうやら私の裸には興味が無い様だ。一度も私の方を見ない桐を、私は湯船に浸かったままじっと見る。

「ああ、洗った」

「じゃあ出ろ。頭のとこ行くぞ」

「なあ桐、私を抱かないか?」

そして質問すると、一瞬ビクッと桐の体が揺れた事に気付いた。

/247ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ