この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠密の華
第3章 二

……私の女っ毛ない体に価値などないだろうが。少しでも抱いても良いと思ってくれるのなら。

「私は、桐なら良い」

「……どうした?売られるって言うんで、血迷ったか?」

「私が処女じゃなくなれば売られずに済むんじゃないだろうか?」

「さあな……でも、俺に言うのは筋違いだ。俺は山賊の下っぱ。売り物に手を出せる程偉くねーし、そんな腐ってねぇ……」

旅している時に出来た体のあちこちにある傷や痣を、こんな風に恥ずかしく思うのは初めてだ。もう少し身なりに、気をつけておけば良かった。湯で濡れた黒髪は、動きやすいが為に普段から顎までしか伸ばさない。生まれつき痩せた体や貧相な胸も、きっと男は好まない筈だ。

「って、おい!?……お、お前、何してる!」

それでも良いなら、桐様、どうか私を抱いてくれないだろうか。

「……頼む」

冷静なまま大桶から外へ出ると、私は眼球が飛び出しそうな程目を見開く桐の前に立った。
/247ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ