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隠密の華
第3章 二

「頭の……?何故……」

「だからぁ!俺は山賊の下っぱだから、お前には手を出せねぇんだよ!出せるのは1人だけ!」

「まさか……」

「そのまさか!」

……何を言ってるんだ、この男は。やけに明るく能天気だとは思っていたが。楽観的過ぎないか?

不安が込み上げながら、桐の笑顔を呆然と見つめる。そしてどうしたら良いのか分からず、ただ着物をはだけさせたまま立ち尽くしていた。
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