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隠密の華
第4章 三
「おい、どういうことだ……?お前、城の隠密だったのか?俺がお前の護衛って、どういうわけだよ」
「……聞いたのか?」
「ああ……頭があの、火凰国の設樂様だとは……」
「桐に話したと言う事は、設樂様は桐を信用しているんだな」
「えっ?そうかな?」
……単純。商人の男に聞かれないよう桐と話していると、桐が嬉しそうに笑う。桐が一緒ということは救いかもしれない。私一人では、こんな風に笑えなかった。
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