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隠密の華
第6章 五
「何故だ?長く会わない内、気持ちが冷めたのか?」
「違うのよ……違うから……」
「胡蝶、俺はずっと離れていても、心にはお前しかいなかった。愛している……」
……そういえば、白夜は女好きだった。だから手を出すのも早い。と、いうことは、白夜は胡蝶と会っていない間に他の女と会っていたということ……?とんだホラ吹き男だ。
「白夜……私と会わない間、他に好きな人出来なかったの?」
「ああ、勿論……」
「こうして他の人を抱き締めたりもしなかった?」
「……」
きつく私の体を抱き締め続ける白夜へ私が尋ねると、急に白夜は黙り込む。