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隠密の華
第6章 五

「えっ――」

何だ、これは。今何が起きた?何故、突然口付けを。

「……胡蝶。それなら、良いか?」

「良い、とは?」

「胡蝶を今すぐ愛したい」

呆然としながら白夜を見ていると、うっとりとした顔で告げられる。……まずい。いつの間にやら、白夜に火をつけてしまっていたとは。

「と言われても……久しぶりに会ったばかりで……」

「無理だ。我慢出来ない」

そのまま体を抱き抱えられると、私は漸く身の危険を感じ始める。



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