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隠密の華
第6章 五
本当にまずい。このままだと、犯られてしまう……。
「白夜……体を洗わないと。私、汚れているから……」
「大丈夫だ。胡蝶は今のままでも美しい」
「美しくないから!お願いだから、体を洗わせて!」
繰り返される首筋への口付けに体を火照らせながら、白夜の体をひっぺがそうとする。それでも白夜は真剣な顔で、耳孔へ舌を這わせ始めた。
「嫌だ」
「……アッ……」
いやいや、何だ、今の声は。私じゃない。私が出したんじゃない。まさか私からこんな女らしい声が出るわけない……!阿呆白夜め。やめろと言っているのに。まるで盛りのついた猫だ……。