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隠密の華
第6章 五

何だ。痕がついていたから、桐は首を見ていたのか。

「吸われたら痕がつくんだよ!一つ、二つ、三つ……って、どんだけつけられてんだよ!」

「そんなについてるか?」

「……都、お前は一体何なんだ?何者だ?……胡蝶って、誰だよ!」

人差し指で痕を指しながら数えると、桐は真剣な表情で私へ尋ねる。流石に振り回し過ぎただろうか。護衛なのだから、全て話す必要があるか……。

「私も紫水から聞いたが、胡蝶とは、白夜の元許嫁らしい。わけがあって故郷である火凰国へ帰されたが、まだ白夜は胡蝶を想っている。そしてその胡蝶の顔が私によく似ていると……」

「都と胡蝶っていう奴が?」

「ああ。だから私は胡蝶に成り済まし、胡蝶を見つける為に白夜へ近付いて城へ忍び込んだ。これから胡蝶の故郷や今住んでいる場所を調べ、向かおうと思っている」

「……そうだったのか」

冷静に事情を説明すると、私はそのまま続けて尋ねた。

「だから桐も、胡蝶探しを手伝ってくれるか?」


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