この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
隠密の華
第6章 五
「そんなんすぐに、嘘だって気付かれるんじゃねーか?」
「大丈夫だ!多分!白夜は胡蝶を溺愛しているから、胡蝶のいうことは何でも信じそうなんだ」
「溺愛……?なら良いけど、無茶すんなよ」
「ああ、桐は暫くこの小屋に隠れていてくれ。3日後までに胡蝶の居場所を聞き出し、またここへ来るから」
次第と心配そうな目で私を見る桐に、私は相変わらず笑顔で話す。
「分かった……俺は兵士から見つからないように隠れとくけど、何かあったらすぐ来いよ」
それに安心したのか、つられて桐も笑顔になった。