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第7章 六

穏やかで愛しそうな瞳。……何年も会えず、辛かったのだろう。うっすらと涙が溜まっているのが分かった。

「胡蝶……」

胡蝶とはどんな女だ。白夜と設樂様が愛した女。彼女は一体――

「白夜……」

混乱している間に顔の隅々に口付けられ、鼓動を速める。だが。

「風呂の用意も済んだ頃だろう。今日はゆっくりと休め」

白夜が私から離れて微笑むと、私は自然と頷いていた。