この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ジャンクフードでできている
第11章 試験管
いつもわかって欲しくて
この息苦しさと
もどかしさを

ひとつの手段として
文字の羅列にしてみたりするのだけれど
出来上がったものを見直せば
ただの記号が並んでいて
工夫や努力もしていたはずなのに
とてもチンプでチンケなチンゲにすぎない

薄暗がりの空になる前に
今日が始まるその前に
洋式便器に座っておしっこをする

じょろろろろ

トイレットペーパーを人生に見立ててみる
そこで

暗さという粒子がつぷつぷ痛くて

手のひらを思わず確認すると
相変わらず左手の生命線は途切れたまま

俺とか
僕とか
私とか
自分とか

そういうペルソナやアイデンティティは
霞んでいて

今がいつで
ここがどこで
自分がナニか
がわからなくなって

いつか、どこかで、知らないあなたが
気まぐれに
この文をここまで読み進めてくれたなら

叶わない願いがむくむくとして
うずまいているのだけれど

ああ

いったい
このなんだかわからない生体は
いったいなんだかわからない対象にむけ
「助け」だとか「救い」だとかを求めているのだろうか

それは過去から現在を経て未来とかいう
この時間軸にも一貫して

ネットという巨大な共通意識の中の
いつかのどこかのだれかは
自分か、他人かも混在してしまう

残念、今日も夜が明ける
替えのトイレットペーパーを
そろそろ用意してもいいよ

「神様についてもう少しかんがえよう」








/115ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ