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《鬼畜倶楽部》
第3章 姉妹の婦人警官
『はい、終了』
駐車禁止の場所に止まっている自動車の処理を終え
怜子は伸びをした

『まったく…いつになったら駐禁車両、なくなるのかしら』
呆れた様につぶやく怜子

『ここは、ちょっと買い物に行くって時には、便利な場所だから、中々無くならないと思うよ』
怜子のぼやきに、彩音が答えた

怜子と彩音は双子の婦人警官である

二人とも中々の美人で、性格は対象的
怜子は、ショートカットの似合う、活発な性格
彩音は、ロングヘアの似合う、少し控えめな性格だった

『彩音、そんな事をいったら、日本中の駐禁が無くならないじゃん」
『え、あ、それは…』
『あは、うそうそ、さあ行くよ』
『も、もう』

そして、別の場所に向かおうとした時、無線に連絡が入ってきた

『中区の1丁目に迷惑駐車の車両があるから、至急向かってくれ』

声の主は、所長である

『路地裏で、道が狭いから、車は離れた場所に置いてからな』

『は~い』
怜子は生返事を返し、怒られる前に無線を切った

『どうしたの?』
『中区の1丁目の路地裏に迷惑駐車だってさ』
『え?…中区?』
『うん、さ、行こう』

この時、彩音の感じた疑問が、二人の不幸の入口だった



『警察、来るってさ』
『そか、素早い対応に感謝だな』

止まっている車両の近くで、そんな会話がされていた



10分程で、現場の近くに着いた二人は、車を近くのコンビニに止めると、連絡を受けた場所まで、歩いて行った

道の奥まで進むと、一人の男が現れた
『あ、婦警さん、こっちです、こっち』

男に導かれるまま、二人が歩いて行くと
ただでさえ狭い道を、思いきり塞ぐ形で
一台のワンボックス車が止まっていた
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