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溺れる金魚
第20章  ほどける心
「……ほんとに?本当に、何でも言うこと聞いてくれますか?」


紗良はその言葉を待っていたかのようにゆっくりと顔を上げた。

濡れた睫毛がくるんとカールして彼女の瞳を引き立てる。


「出来る限りの事は……する」

その、まっすぐな瞳に少したじろぎながらも彼女に佐野は答えた。


ああ、愛しさでもっと強く抱き締めたい。

「それなら……別れて、欲しいです」



目を伏せながら彼女が言う。

ドクン、と心臓が跳ねた。



彼女の放った言葉に心臓を一突きに刺されたような、重たい痛みに抉られる。

それから背中に嫌な汗が流れた。


「……俺と……別れたいと?」



佐野の声が震える。
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