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溺れる金魚
第25章 嫉妬と溺愛
紗良に余計な心配を掛けさせまいと、第一秘書は男である近江。
出張から、普段の接待、佐野の管理は全て彼に任せていた。
紗良も何度か会っていたが、毎回出張の度に近江と一緒にとまでは伝えていなかった。
それが嫉妬心を生むなんて……。
そうして紗良がくすりと笑った。
「そう言えば……崇志さん、昼休みに私の写真見てにやけてるって本当ですか?」
跳ねるように紗良を剥がした。
狐目がこれ以上開いたことなどないくらいに見開かれる。
「それ、は……誰に?」
佐野の心臓がばくばくと激しく音を鳴らす。
「……秘密」
「ちょっ、紗良……本当に誰がそんな……」
「だから、教えませんって……」
身を翻し逃げようとする彼女を後ろから抱き抱えて強引に唇を奪う。
出張から、普段の接待、佐野の管理は全て彼に任せていた。
紗良も何度か会っていたが、毎回出張の度に近江と一緒にとまでは伝えていなかった。
それが嫉妬心を生むなんて……。
そうして紗良がくすりと笑った。
「そう言えば……崇志さん、昼休みに私の写真見てにやけてるって本当ですか?」
跳ねるように紗良を剥がした。
狐目がこれ以上開いたことなどないくらいに見開かれる。
「それ、は……誰に?」
佐野の心臓がばくばくと激しく音を鳴らす。
「……秘密」
「ちょっ、紗良……本当に誰がそんな……」
「だから、教えませんって……」
身を翻し逃げようとする彼女を後ろから抱き抱えて強引に唇を奪う。