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溺れる金魚
第25章  嫉妬と溺愛
佐野の目が段々と疑惑を持ち始める。


「いえ、だから、何でも……ぷっフフっ」

ダメ……なのに。


堪えきれずに笑いを漏らす。


口止めされると余計に言いたくなってしまう。

それを堪えていたが、とうとう限界を越えてしまった。


「……やっぱり躰に聞こうか?」


紗良を強引に抱き寄せ一方的に唇を奪う。



「んっ……んっんっ……っだっ、ダメっ口止め……」

いつもより激しいキスに、紗良が酔う。




「……口止めって、何?」

勝手に漏れ出た言葉に紗良は、はっとして口を押さえたが遅かった。
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