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溺れる金魚
第25章  嫉妬と溺愛
「え?」

たじろぐ佐野。



「青波さんに、酔う度に言ってること……」

息を飲むのが紗良にも伝わった。


「……酔う度って……まさかあいつ!」


ふふっといたずらっ子のように紗良が笑う。

佐野も観念したように紗良にキスを求めた。



「……だめです……んんっ、崇志さっ……キスじゃ、誤魔化されませんって……んっふぅっ……」


佐野の手が紗良のワンピースのファスナーを下ろす。


「崇志さっ……」

紗良の手が佐野の肩を押して抵抗を見せるがびくともしない。



「ここじゃ……恥ずかしいから、ベッドの上で言うよ。君が……イク度に、仕方無いから一つ教えてあげる。それで良いだろ?」
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