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溺れる金魚
第25章  嫉妬と溺愛
紗良から渋々離れると、佐野は落ちたワンピースを拾いソファーに掛ける。


紗良の手を繋ぎながらベッドルームへと促しにやりと笑った。

イク度って……。


紗良は戸惑いながらも、佐野の誘いに鼓動を早め無抵抗について行った。

彼がどのように思っているかを聞いてみたい……。




ベッドルームからはやがて甘い喘ぎ声が聞こえてきた。

最初は小さかったその声がやがて押さえきれずに響く。



それが次第に短く細切れに変わっていった。

それでもまだ僅かに余裕があるのだろう。


言葉の端に気持ち良いとか大好きとか、佐野の名を甘く呼ぶ声が挟まれる。




身に付けていた全てを剥がし佐野は蕾を優しく舐め取ると、反応を見せた紗良ににやりと笑った。
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