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溺れる金魚
第33章 ホワイトクリスマス
彼女にがっついた自分をさらけ出したくはない。
でも、久し振りに会った彼女は、既に少女ではなく清らかな美しさを纏っていた。
そんな彼女に触れたいと思うのはごく自然なこと。
もし本当に婚約することになればその日から毎日でも体を交わしたい位だったのだから。
「こんばんは。突然すみません。社長はご在宅ですか?先ほどから携帯もご自宅にも電話を掛けていたのですが繋がらなくて……」
それでも、まだ、確約ではなかったから当時は上司の娘であった紗良に対し佐野は敬語を使っていた。
困り顔に尋ねる佐野に紗良も困り顔で答える。
「すみません、両親共に出掛けていて不在なんです。私も今帰ってきたばかりですが妹すら居なくて。今、私一人なんです」
参ったな……。
声が漏れていたらしい。
でも、久し振りに会った彼女は、既に少女ではなく清らかな美しさを纏っていた。
そんな彼女に触れたいと思うのはごく自然なこと。
もし本当に婚約することになればその日から毎日でも体を交わしたい位だったのだから。
「こんばんは。突然すみません。社長はご在宅ですか?先ほどから携帯もご自宅にも電話を掛けていたのですが繋がらなくて……」
それでも、まだ、確約ではなかったから当時は上司の娘であった紗良に対し佐野は敬語を使っていた。
困り顔に尋ねる佐野に紗良も困り顔で答える。
「すみません、両親共に出掛けていて不在なんです。私も今帰ってきたばかりですが妹すら居なくて。今、私一人なんです」
参ったな……。
声が漏れていたらしい。