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溺れる金魚
第33章 ホワイトクリスマス
最初に食べた料理といい、いずれも佐野の舌に合うものばかりであったから、もし彼女が妻となったなら毎日の食事の時間は今よりも丁寧に過ごしたいと思いを馳せる。
テレビのニュースに目をやるとどこかのイルミネーションの風景。
「……綺麗」
紗良の呟きに佐野が反応する。
「もし、私でよければこれから行ってみますか?」
「え?」
ぱあっと明るくなる紗良の可愛らしさに思わず佐野が瞠目する。
「本当に?本当に良いんですか?」
その喜びようといったら。
主に尻尾を振る子犬。
つい佐野も笑みを漏らす。
テレビのニュースに目をやるとどこかのイルミネーションの風景。
「……綺麗」
紗良の呟きに佐野が反応する。
「もし、私でよければこれから行ってみますか?」
「え?」
ぱあっと明るくなる紗良の可愛らしさに思わず佐野が瞠目する。
「本当に?本当に良いんですか?」
その喜びようといったら。
主に尻尾を振る子犬。
つい佐野も笑みを漏らす。