この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
溺れる金魚
第7章 友と
「起きていたのか。それなら声を掛ければ良いだろう。そんなこっそりと起きてくると良い気はしない」
まるで自らの罪を隠すように、佐野は不機嫌そうに紗良に伝えた。
「……ごめんなさい。あの、さっきは運んで下さって……その、すみませんでした」
それだけ伝えると紗良は逃げるようにシャワーを浴びに浴室へと向かった。
パソコンのモニターには何が映っていたのか……。
いずれにしてもあの彼の慌てぶりを見ると、自分に見られて困るものであるのは間違いないように思った。
自分には知られたくない、彼の秘密。
頬に伝った涙を人差し指でそっと拭った。
まるで自らの罪を隠すように、佐野は不機嫌そうに紗良に伝えた。
「……ごめんなさい。あの、さっきは運んで下さって……その、すみませんでした」
それだけ伝えると紗良は逃げるようにシャワーを浴びに浴室へと向かった。
パソコンのモニターには何が映っていたのか……。
いずれにしてもあの彼の慌てぶりを見ると、自分に見られて困るものであるのは間違いないように思った。
自分には知られたくない、彼の秘密。
頬に伝った涙を人差し指でそっと拭った。