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溺れる金魚
第13章 記憶の無い朝

「朝御飯、食べられそうですか?」
「……いや、すまない。食欲は無いんだ」
片方は玄関から答える。
随分と滑稽な……ふっと笑みが漏れた。
「そうですか。コーヒーはどうします?」
「ああ、それだけ貰うよ。でも、その前にシャワー浴びてくる」
そうは言ったが中々すぐには立ち上がれず、気だるさと頭の鈍痛とに顔をしかめた。
カチャ
漸く立ち上がろうとしてズボンがずり下がった。
……!?
ベルトどころかファスナーまで下りている。
それがどういうことなのか、彼にはまるで分からなかった。
「……いや、すまない。食欲は無いんだ」
片方は玄関から答える。
随分と滑稽な……ふっと笑みが漏れた。
「そうですか。コーヒーはどうします?」
「ああ、それだけ貰うよ。でも、その前にシャワー浴びてくる」
そうは言ったが中々すぐには立ち上がれず、気だるさと頭の鈍痛とに顔をしかめた。
カチャ
漸く立ち上がろうとしてズボンがずり下がった。
……!?
ベルトどころかファスナーまで下りている。
それがどういうことなのか、彼にはまるで分からなかった。

