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**情画**
第4章 深夜
つまりM字以上に伸ばすことはできないけど、曲げたり多少動かすゆとりがあるのだ。
膝の縄も背中の縄と結われているが、やはりゆとりがあり、閉じたり前後に動かせるようになっていた。
すべての縄の終わりが、背中でクロスした腕の部分で結ばれていた。
「沙絵、これでいいのか?」
先生が確認する。
「私の縛りは装飾だけだから、しっかり縛れるようイメージを伝えてお父様に頼んだのよ。」
沙絵さんはワタシに説明してくれた。
「今日はいずみさんの本性を炙り出してあげる。」
ひぃっ…
「大丈夫よ、好きなことだらけだから。」
っうぅ…
沙絵さんの瞳が冷たい色になっていた。
恐ろしい…
多少の自由もあるし、蟹のように横歩きで逃げようか。
さもなくば、蜘蛛のように這っていこうか。
ジャラララララ…
滑車が回され、頑丈な鎖が下りてくる。今日は吊るされるんだ。自分に言い聞かせていた。
フックが腕の結び目に通されると、
ジャラ…ジャラ…
沙絵さんが滑車を巻き上げていく。
先生はワタシの側に立ち、フックと結び目を何度も確認する。