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**情画**
第2章 夜光虫

ワタシはパジャマのボタンに手をかけた。

「下から先に脱ぎなさい。」

主人はずっと命令調だ。

ワタシはパジャマのズボンを脱いだ。

「次は上を脱ぎなさい。」

主人はベッドに腰掛けワタシを見上げている。

ボタンを外すとテーブルに手を着くように促された。

腰下の高さのサイドテーブル。小さな天板に手を置くスペースはなく、縁に逆手で手のひらだけを付くようになった。

「バランスが悪いだろう。足を開いて尻を突きだすようにしてしっかりテーブルに体重をかけるんだ。」

こんな風にポーズを取らされたことなど一度もなかった。
ワタシは戸惑う。

「今日は何が良かったんだ。いいことがあったんだろう?」

先ほど実とも話していた。ワタシが何か普段と違うだろうか。

お風呂でもチェックしたし、見た目どこも変わらないのに。

確かに昼間の凌辱でワタシは狂いながら何度も達した。

先生に口内を犯され、沙絵さんの筆で滅茶苦茶に侵された。

愛のない道具としての扱い、目の前で繰り広げられる愛しい人と娘との愛の行為。

それは心に傷を残したが、体には何も残っていない。


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