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Lovers Game 〜光と影〜
第8章 毒して・・・毒されて
『♪~・・・』


捕獲完了してやったりな俺は
廉の紅潮した顔を思わせる真っ赤なワインの栓を抜いて
気分よく堪能しながら待つ



・・・んだが



『遅い・・・(笑)』



ドコをそんなに念入りに洗ってやがるんだあの女(笑)?



まさか風呂の小窓から逃亡してねえだろうな?
さすがに細い体でもすり抜けらんねえぜ?
てか、3階からダイブしたらいくらあの女でも
無傷じゃすまねぇだろ?



ああ、煩わしい・・・




バァン・・・



俺は問答無用で風呂場のドアを開けた



『は・・・?・・・な・・・?!』



『遅い・・・』



廉は、お湯の張ってないバスタブに両足突っ込んで
椅子代わりにしながら座って

背中にシャワー浴びてボーっとしてた


ドア蹴破られたみたいな光景にギョッとしつつも


『ぁ・・・ご・・・ごめん』


キュキュキュ・・・


廉は慌てて水栓を閉めてシャワーを止めた



水の無駄遣いはやめましょうねぇ~?♪~・・・

・・・なんて意味じゃぇだろ!クソが(笑)




ピチャ・・・


『ぉ・・・おまたせ・・・』


風呂の水音と小さな歩幅
席でも譲るような仕草で廉は風呂を出ようとする



『あぁ・・・まったくな(笑)』




『…ド・・・どうぞ』



いや、意味ちげーよ



バタン・・・


俺は廉の退路を塞ぐように
背中越しに風呂のドアを閉めた



『な・・・に・・?』


『・・・♪』



無駄に焦らす女には・・・オシオキだ




キュキュ・・・ザザーーー・・・



俺は廉が止めたばかりのシャワーを全開にして
廉を風呂の壁側まで押し戻した



『ちょ・・・っと?』



脳のドーパミン?アドレナリン?
それらなんかしらが・・今の廉はきっと鈍ってて
反対に俺は全開・・・そんな感覚



トン・・・ピチャ・・・



『しょうがねぇから・・・
ゆっくりバスタイムにしてやるよ・・・♪』
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