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Lovers Game 〜光と影〜
第9章 悪魔の心
コンコン・・・


俺が待つ三階のリビングがノックされて
廉が顔を出した

『ぉぅ・・・おわった?』


『ぁ・・・うん。・・・繭ちゃんもみんなも今日はもう引き上げるからって』


『あぁ・・』


俺はソファから腰を上げる


廉はコジャレタ服に着替えて
髪は・・・今風なおしゃれなボブに整った姿で戻ってきた



『・・・可愛いじゃん』


『ほんと?・・♪』




意外にも・・・ガキみたいな顔で笑う廉


あ・・・短いと、ちと幼く見えるからか


鼻歌でも歌いそうな顔して
姿見の前で服と髪の毛フワフワさせて微笑んでる



『あの・・・ありがと』


『・・・』


『シャンプーめちゃ楽ちん・・・♪』



ズキ・・・


目を・・・向けられなくないようにしてもらったのに

なんか・・・苦しいのはなんでだよな



『・・・あんたも・・・❝そんな顔❞するんだね?』


『・・・?』


そんな顔って・・・どんなカオだよ



『なんか・・・気にやんでたりするの?まさかね・・・
あは♪❝毛❞なんざ嫌でも伸びる!!
だから・・・そん顔するなヨ・・・』



『・・・・~』



『は…それとも…実は似合ってないとか?コレ・・・』



『・・・・いや』


なんだよ・・・この会話

俺が・・・気・・・遣われてんのか?コイツに




『美容室代浮いちゃったし…♪・・・ありがと』


こんな時にまで貧乏性してんじゃねよ・・・
‥とか、、頭では組み立つけど言葉が声に出ない



『・・・なんも、、食ってないだろ?お前
それ・・・煌牙達が持ってきてくれたから・・・食いたいの食え』


俺はテーブルの上のデリバリーの包みを指して
すれ違うようにリビングを出る


『・・・ぅん、ありがとう。・・・あの・・・』



『・・・風呂行くだけだ』


『・・・ぁ、、そっか』


廉が伸ばそうとした手を引っ込めた・・・ように見えた



パタン・・・

俺は風呂場に一人になって
なぜだかふと・・・ため息がでた



視界に入る洗面台に、注文した廉のトリートメントが
ポツンと置いたままだった


『・・・』


要らなくなっちまったじゃねぇかなぁ


廉が・・・初めて必要として

使うの楽しみにしてた

初めて喜んだものだったのにさ
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