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Lovers Game 〜光と影〜
第11章 人間くさい生き方
コトン・・・

太牙が白湯を沸かして廉の前に置く


『ぁ・・・ありがと』


『体調・・・食欲は?』



『大・・・丈夫・・・朝、少し頂いた』


『そう・・・~』


無機質な中にも、要所要所で廉の様子を見る太牙に



『な・・・なによ・・・?』


『・・・』



『~・・・無言で、じっと見るとかコワイじゃない
じ、自分の彼女にも言われないの…?』


『・・・』


『ゃ、、別に、今のは…』


『無駄口叩く元気あるなら大丈夫そうだね』


コン…


廉がソファに押し付けて隠してあった❝小箱❞を
太牙が拾って廉の頭にそっと乗せた


『な!?…ちょっと何よ、、あんたまで…?!』


『何って?・・・ただのリスク回避の為…じゃない?』




『は???…そ、ゆ・・話じゃなくてさ…
なんか、~もう・・・ごめん、、あんたも…変な人よねぇ?』



『べつに・・・俺は、余分な感情を持たないだけ』



『~・・・…?』




『…自分の為、、でなきゃ❝暴走機関車❞を
止めるためと思って一分だけ譲歩。簡単な事じゃん?』


『~~~・・・っ』


赤面する廉の手に太牙が検査薬を乗せる




『右でギャーギャー・・・左でギャーギャー・・・』



『・・・な』






『だから・・・・❝似合い❞だと、、思うけどね』



・・・・。




『太牙・・・ぁ…あんたの言う事は・・・いつも

抽象的過ぎて…わかりにくいのよ』





『・・・~。

あんたが…気合で無茶してばっかいると、どこかの

❝お節介の心配性❞が・・・暴走して止まらないから

くれぐれも・・・自分を、大切にね』




『太牙・・・』





『あと・・・❝自分の心に正直❞に・・・ね』






『?…ぁ・・・わ…?』


パタン…






『ゎ・・・笑った…・・・』




背を向けて廉に手を振り
振り向きざまに僅かに口角を上げて微笑を見せた太牙を
見送りながら廉は瞬きを繰り返した



『へんな…やつ。・・・でも・・・ありがとう』
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