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第12章 リアルを生きる僕ら

『ちょっと？？？』


町並みを抜けて見える景色に
廉はキョロキョロと目配せして俺に目を向ける



『ぁん？』



『送って…くれてたんじゃなかったの？』




『あー、、そうだったけな？』



車を停めたのは俺の自宅



『もう…降ろしてよ』


『おう、降りろ？…着いたからな』




『〜〜〜・・』



『テメェは…人の言うことは聞かねぇし、防犯意識が低すぎるからだ』



『？？？…・・・あんた、、まさか』




『・・・・るせぇ、理解の遅い女が』




『あんた・・まだ、、心配して

それで・・・わざわざ？』




『・・・〜』



『…暇な訳じゃないんだし…あんたこそ
他人に…一々かまうことないじゃん・・・

その事・・・なら・・・もう大丈夫だよ
あたしは・・・大丈夫』




『なんの根拠を持って言ってる？』



『ぇ・・・と…それは』




『簡単に…人を刺しただの、埋めただのする奴がいる…
誰がいつ、なに仕出かすかわかんねぇこんな時代に

仮にもそれを…身を以って知った後にまで
危機回避を、、根拠のない自信で片すな

ちゃんと考えろ・・・
だから無難に早急な引っ越しを勧めた』




『・・・ぁ・・・と』




『とりあえず、はやく入れ・・・』