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第12章 リアルを生きる僕ら

『・・・いかないで』




『・・・・？』

廉は…俯いてた顔を上げて
絞り出すように言った




『おいていかないでよ』






『おい・・・廉』



『いくなら・・・

あたしも・・・・・・連れってって』






『ﾌﾌｯ・・・ソレは…あの世の両親(ｵﾔ)に

頼み事する時のセリフじゃなかった？』




あんまりに真直ぐな黒い瞳が･･･俺を掴んではなさないからさ・・・つい、振り切ろうとしちまうんだよ




『ちがう。

あんたと・・・行きたい。

もう一人はいやだ・・・。

訳もわからず、、抗う事も出来ずに

ただ失う人生は…もう、いやなんだ・・』




『・・・』





『理解不能な・・・あんたの人生を

その景色を・・・眺めてみたいの・・・隣で』




『・・・・』





『一緒に・・・・・❝生きていたい❞』