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5センチの景色
第2章 セ
エレベーターの中だというのに。
さっきまで肩を抱いていた手は、私の頭を支え
開かされた唇の中に舌をゆっくりとねじ込んできて。
絡まった舌はエロティックに刺激する。
こ、こんなキスは初めてで
ぎゅっと握った安達さんのスーツを持っていなければ
このままここに崩れそうだ。
ポンッと小さく鳴ったその音で我に返ってみれば
目の前のドアは開いていて
安達さんの部屋の階に着いたらしい。
親指で私の唇をぬぐうと
「行こうか」
と私の手を握って促した。
私はキスに夢中になったのに
安達さんは、そんな事があったことすら感じさせない足取りで
部屋の前まで来ると鍵を開け私を部屋に入れる。
さっきまで、遠くでカッコいいと眺めているだけだった男の部屋に
エッチをするためにここにいるなんて。
残業中の私からは想像も出来ない出来事だ。
「おいで」
そのままベッドに押し倒されると思ったら
安達さんは、私をソファーに座らせて
冷蔵庫から2本のビールを持ってきた。
さっきまで肩を抱いていた手は、私の頭を支え
開かされた唇の中に舌をゆっくりとねじ込んできて。
絡まった舌はエロティックに刺激する。
こ、こんなキスは初めてで
ぎゅっと握った安達さんのスーツを持っていなければ
このままここに崩れそうだ。
ポンッと小さく鳴ったその音で我に返ってみれば
目の前のドアは開いていて
安達さんの部屋の階に着いたらしい。
親指で私の唇をぬぐうと
「行こうか」
と私の手を握って促した。
私はキスに夢中になったのに
安達さんは、そんな事があったことすら感じさせない足取りで
部屋の前まで来ると鍵を開け私を部屋に入れる。
さっきまで、遠くでカッコいいと眺めているだけだった男の部屋に
エッチをするためにここにいるなんて。
残業中の私からは想像も出来ない出来事だ。
「おいで」
そのままベッドに押し倒されると思ったら
安達さんは、私をソファーに座らせて
冷蔵庫から2本のビールを持ってきた。