この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
5センチの景色
第3章 ン
金曜日の、あれはいったい現実だったのか?
土曜日に目を覚ますと、安達さんはすでにスーツ姿で。
「悪い。昨日のバグを午前中に直したいから会社に行くけど。
美鈴は、ゆっくりしてっていいから。
帰り道は分かるかな?」
「・・・たぶん」
「本当に悪い。鍵は下のポストに入れて行って」
そう言いながら、寝起きの私の頬にキスをして出社して行った。
えっと。
裸でベッドに寝ている私は、きっと昨日の事は夢じゃなくて
隣が微妙にへこんでいるベッドは
安達さんがさっきまで寝ていた証拠で
やっぱり夢じゃない、よね?
昨日、タイムカード代わりの電子認証をして会社を出てから
いつもの居酒屋に行って。
それから起こったことが、あまりにもハイスピードで
どうも現実には思えなかった。
考えながら家に帰り、週末は色々思い出したけど
何度考えても、現実なんだか夢なんだか・・・
システムの安達さんと私が?
ないないないない。
あの大人でカッコいい人が
新人でよれよれの私なんか相手にするはずない。
安達さんが私をからかったんだ。
そうだ。オフィスラブしたいなんて騒いでいたから
ちょっとからかってみただけだ。
うん。そうだ。
日曜日、1日中金曜日のことを考えて
安達さんは私をからかっただけだと結論付けた。
明日からの1週間も、またこき使われるだろうから早く寝よう。
そう思って日曜日は早めに就寝した。
土曜日に目を覚ますと、安達さんはすでにスーツ姿で。
「悪い。昨日のバグを午前中に直したいから会社に行くけど。
美鈴は、ゆっくりしてっていいから。
帰り道は分かるかな?」
「・・・たぶん」
「本当に悪い。鍵は下のポストに入れて行って」
そう言いながら、寝起きの私の頬にキスをして出社して行った。
えっと。
裸でベッドに寝ている私は、きっと昨日の事は夢じゃなくて
隣が微妙にへこんでいるベッドは
安達さんがさっきまで寝ていた証拠で
やっぱり夢じゃない、よね?
昨日、タイムカード代わりの電子認証をして会社を出てから
いつもの居酒屋に行って。
それから起こったことが、あまりにもハイスピードで
どうも現実には思えなかった。
考えながら家に帰り、週末は色々思い出したけど
何度考えても、現実なんだか夢なんだか・・・
システムの安達さんと私が?
ないないないない。
あの大人でカッコいい人が
新人でよれよれの私なんか相手にするはずない。
安達さんが私をからかったんだ。
そうだ。オフィスラブしたいなんて騒いでいたから
ちょっとからかってみただけだ。
うん。そうだ。
日曜日、1日中金曜日のことを考えて
安達さんは私をからかっただけだと結論付けた。
明日からの1週間も、またこき使われるだろうから早く寝よう。
そう思って日曜日は早めに就寝した。