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終止符.
第16章 愛しい人
「──…純っ…」


羞恥心が蘇る。

純がゆっくりと奈緒の膝を開いた。


「い、いや…」


奈緒は目を硬く閉じて首を振った。


「奈緒さん、ちゃんと抱くから…ちゃんと見てて……」


「や、やめて…やめて…」


純は奈緒の両膝の裏側を手で掴み、左右に大きく開いた。
スリップが捲れ上がり露になったそこは、奈緒の心とはうらはらに切なく濡れそぼって蠢いた。


「──…ッ…ぅ…い、いや…」


鏡の誘惑から目を反らす。

純の唇が脚の付け根に押し当てられ、柔らかな熱い感触が奈緒の抵抗を忘れさせてゆく。

忘れていた触れ合いに、身体が火照りを思い出し、奥が疼き始めた。


「──…っ…うぅっ…」


熱い舌が脚の付け根からお尻の方に下りてきて、弧を描きながらに蜜口の手前で止まる。


「…うぅっ…」


同じようにもう一方の付け根からも舌の愛撫はねっとりと繰り返された。


奈緒は、自分の蜜壷が純を求めて呻くように蜜を垂らしているのを感じ、どうしようもない激しい欲望に掻き立てられてそっと目を開いた。


「──…っ、あぁ…」


はだけた下着を整えもせず、開いた自分の脚の間で左右にゆっくりと動く純の頭が見える。

奈緒はそれを食い入るように見つめ続け、淫らな興奮に酔いしれた。


「あぁ…純…」


奈緒は腰を浮かせ、ゆっくりと妖しげにくねらせて純を誘い、忘れていた甘い刺激を欲しがった。


「あぁ……ずっとそんな風に…僕を欲しがって…」


純は荒くなる熱い息を吐きかけながら、舌を伸ばして蜜の滴る場所に押し当て、ゆっくりと花弁を開きながら熱く舐め上げた。


「──…うっ…っ…っ…ハッ…あぁっ…」


腰が震え、痺れるような快感が全身を駆け抜けた。

唇で蕾を隠し、甘く吸われながら舌で擦られ、奈緒は身悶えしながら淫らな行為を見続けた。

止めどなく溢れる蜜を純の舌が絡め取る。

舌を尖らせて花弁の外側をなぞり、閉じようとする花弁を舌先で左右に開きながら甘い蜜の滴る場所へゆっくりと焦らすように下りてゆく。


身体が悶える。


「あぁ…、あぁン…」


奈緒は震える腰を更に浮かせ、両膝に手を当てて太股の内側を這うように撫で、熱い潤みへと導いた。


奈緒が鏡を挑発する。


「きて…、きて…」


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