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3分間のナイトトリップ 
第2章 美味しいキノコを召し上がれ
翌朝、いつものように電車で朝のラッシュにもまれながら、エミは顔を赤くしていた。

微熱があるように体が火照り、頭がぼんやりとするのは、寝不足のせいばかりではなかった。


昨夜はいやらしい妄想にふけって、自分を慰める行為に一晩中没頭していた。

おかしなことに、何度イっても欲求が収まらず、体の火照りも引かなかった。

そんなことは初めてで、エミは自分自身でに困惑しながらも、欲求に急き立てられるように指を動かし続けた。


そうするうちに夜が明け、仕事に行く時間になって、なんとか支度して家を出てきたのだ。

朝、熱いシャワーを浴びたら、一瞬はシャキッとした気がしたが、今また満員電車の中で、内側からあぶられるような体の欲求に悩まされていた。

いつもは不快としか思えない、他人との体のの接触にも、なんだかムラムラしてしまう。


性的興奮を周囲に悟られないように、エミはバッグを胸に抱えてうつむき、体を緊張させていた。

そうしていても、昨夜、いじりまくっていた部分が、またぐじゅぐじゅと濡れてくるのが分かる。


私、どうしちったんだろう。


目を閉じると、タカシのたくましいアレが瞼に浮かんだ。

自分は、そんなに彼に未練があったろうか?

確かに体の相性はバツグンに合ったし、彼と別れてからこれといった彼氏ができないのも事実だ。

だけど、タカシのことなんて、普段はほとんど思い出さないことの方が多い。


タカシ君とは何で別れちゃったんだっけ。


きっかけは、すごく些細なケンカだった気がする。
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