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3分間のナイトトリップ
第3章 サロンに咲く花

そこは、どこか異国の、大広間のようだった。
白い、冷たい大理石の床が、足元に広がっている。
小夜子は、広間の真ん中で、たった一枚の薄物の布をまとっただけの姿で立っていた。
周りには、同じような薄物を身に着けた裸同然の美しい女たちと、髭をたくわえた男たちがたくさんいた。
「なんだ、裸にならなければ、値段が付けられないではないか」
聞き覚えのある声に顔を上げると、そこには、アラビア風の白い衣装を身にまとい、貴公子のように着飾った店主が立っていた。
衣装のせいか、いっそう男ぶりが上がったように見える。
「さあ、早く裸になって、お前の価値を見せてみろ」
サロンでの愛想はどこへ行ったのか、白の貴公子は、小夜子の前で冷たく言い放つ。
小夜子には、これが夢なのだということが分かった。
どうやら自分は奴隷になって、この男に買われようとしているらしい。
「ほら、ちゃんと、お前の道具をお見せしろ!」
周囲から、男たちが数人寄ってきて、小夜子の薄物を引きはがす。
一糸まとわぬ姿にされ、背中を突き飛ばされた。
小夜子が硬い大理石の床に倒れると、周りの女たちから、あざけるような笑い声があがった。
白い、冷たい大理石の床が、足元に広がっている。
小夜子は、広間の真ん中で、たった一枚の薄物の布をまとっただけの姿で立っていた。
周りには、同じような薄物を身に着けた裸同然の美しい女たちと、髭をたくわえた男たちがたくさんいた。
「なんだ、裸にならなければ、値段が付けられないではないか」
聞き覚えのある声に顔を上げると、そこには、アラビア風の白い衣装を身にまとい、貴公子のように着飾った店主が立っていた。
衣装のせいか、いっそう男ぶりが上がったように見える。
「さあ、早く裸になって、お前の価値を見せてみろ」
サロンでの愛想はどこへ行ったのか、白の貴公子は、小夜子の前で冷たく言い放つ。
小夜子には、これが夢なのだということが分かった。
どうやら自分は奴隷になって、この男に買われようとしているらしい。
「ほら、ちゃんと、お前の道具をお見せしろ!」
周囲から、男たちが数人寄ってきて、小夜子の薄物を引きはがす。
一糸まとわぬ姿にされ、背中を突き飛ばされた。
小夜子が硬い大理石の床に倒れると、周りの女たちから、あざけるような笑い声があがった。

