この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
3分間のナイトトリップ 
第1章 はじまり、もしくは終わりの物語
思ったほどひどいケガではなかったのか、いい加減な手当にも関わらず、小鳥は順調に回復していった。

人を恐れる様子を見せないし、やっぱり誰かに飼われていた鳥なのかもしれない。

小鳥の世話はいつの間にか、日課の一部になっていき、生活の一部になっていく。

こんな小さな生き物でも、家の中にいると、その存在感は人と変わらなかった。


このまま飼っちゃおうかな。


いつの間にか、小鳥が愛おしくなっていた。

小鳥の青く儚い目の色を見ていると、切ないような不思議な気持ちになる。

小鳥は日々元気になっていき、翼に力が戻っていく。

こちらからあちらへと、狭い部屋のなかを飛んで移動できるようになってきた。

このまま飼うなら、そろそろ鳥カゴを買ってこなければ。

そう思っていた矢先。

朝、掃除中に開けていた窓から、ふいに飛び出して、青い空に吸い込まれるようにいなくなってしまった。


恩知らず・・・。


何の迷いもなく、あっけなく空へ帰っていってしまった鳥に向かって、ぽつりと呟いた。



/43ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ