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3分間のナイトトリップ
第1章 はじまり、もしくは終わりの物語

小鳥が行ってしまった数日後。
淋しいような、ほっとしたような気持ちで日々を過ごし、いつもと変わらない夕暮れ時を迎えた。
そろそろ雨戸を閉めようかと、庭に面した窓を開けた時、すぐそこに人が立っているのに気づいて思わず声を上げそうになる。
庭とは名ばかりの小さなスペースに、黒のジーンズに白のシャツの若い男が、静かにたたずんでいた。
男と自分との距離は1mもない。
悲鳴を上げるべきなのか、逃げたらいいのか。
驚きで声も出せないまま、本能的に身を引いて窓を閉めようとしたその時、男と目が合った
青い、儚い、光に透かした薄いガラスのような目。
色白の顔の周りを、艶のあるグレーの髪が囲んでいる。
あ、小鳥。
そう気づいた瞬間、男の口元がほころび、子供のような無邪気な笑顔が広がった。
懐かしいような、切ないような不思議な感情が湧いて、胸の真ん中が熱くなる。
淋しいような、ほっとしたような気持ちで日々を過ごし、いつもと変わらない夕暮れ時を迎えた。
そろそろ雨戸を閉めようかと、庭に面した窓を開けた時、すぐそこに人が立っているのに気づいて思わず声を上げそうになる。
庭とは名ばかりの小さなスペースに、黒のジーンズに白のシャツの若い男が、静かにたたずんでいた。
男と自分との距離は1mもない。
悲鳴を上げるべきなのか、逃げたらいいのか。
驚きで声も出せないまま、本能的に身を引いて窓を閉めようとしたその時、男と目が合った
青い、儚い、光に透かした薄いガラスのような目。
色白の顔の周りを、艶のあるグレーの髪が囲んでいる。
あ、小鳥。
そう気づいた瞬間、男の口元がほころび、子供のような無邪気な笑顔が広がった。
懐かしいような、切ないような不思議な感情が湧いて、胸の真ん中が熱くなる。

