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3分間のナイトトリップ 
第1章 はじまり、もしくは終わりの物語
男はいつの間にか私の背後に立ち、体が触れ合うほどそばにいた。

身長は私よりも少し高いくらいで小柄なのに、手は不釣り合いに大きい。

自分の手に重ねられた白い手にドギマギとし、目を伏せる。

カップが取り上げられ、男の片腕がウエストにまわされた。

そっと、優しく、でも有無を言わせない力強さで抱き寄せられる。


「恩返しに来たんだ」


背後から囁く。


「恩返しって、人間の男に化けて、夜のご奉仕でもしてくれるわけ?」


思いもよらない展開に混乱しながらも、動揺を悟られないように、皮肉な口調で問いかける。


「別に交尾じゃなくてもいいんだけれど、それが今のあなたに一番必要なことだと思うから」


「交尾ですって!」


言葉の生々しさに、耳たぶが熱くなる。

ウエストを抱え込む力が緩んだと思うと、体が反転して、また腕の中に包み込まれた。



離れなければと思うのに、久しぶりの人肌のぬくもりは馬鹿に心地良く、動けなかった。


「僕はただ、あなたを気持ちよくして、満足させてあげたいんだ」


男の大きな手が髪のなかに差し入れられる。


満足?


「今だってそれなりに満足してるわ」


言いながら、髪を撫でられる心地よさに、うっとりと目を閉じる。

首筋に、柔らかな唇の感触。

触れられた場所から腰に向かって、小さな快感が走り抜ける。


「あっ、ダメ!」


逃れようとする体を、男の腕が抑え込んだ。


「一人でしてた時もあったでしょ?僕知ってるんだ」


熱い息が耳元で囁く。

一瞬何のことかと思ったが、すぐに思いついて、恥ずかしさのあまり全身が熱くなる。


「違うわよ!」


確かに自分で慰めることもあったが、それは生理的な欲求を処理しているだけで、男が欲しいわけじゃない。


「気持ちよくしてあげるよ」


唇がふさがれる。

大きな手が、ブラウスの上から乳房をつかんだ。

重ねられた唇の感触に、ブラの下で乳首が硬くふくらんでいく。

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