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第6章 ツボを知る男…。

ハルトは
なかなかシュールな冗談を言うわりに
マッサージの腕は確かで
春奈は施術台で
うつ伏せの状態で
首回りを中心に入念にマッサージを受けた…。


『どうですか佃さん？　強いとか痛いとかないですか？』
とこまめに尋ねてくれる
ハルトに春奈は
『とても気持ちいいですよ。ウトウトしてしまいそう。』
とうつ伏せになりながら
笑顔で答えた。




ひととおりの首回りのほぐしが終わったあと
ハルトが春菜に
首回りだけじゃなく
全身をこの機会に
バランスよくほぐしたほうが
首回りにもいい効果が出ると教えてくれた。


『新規オープンサービスですから15分の無料延長ができますから…。』
とすすめられ
気がつけば
あれほど朝から痛かった
首の痛みがほとんど消えていることにも
春奈は感動して
15分の無料延長サービスを
受けることにした。