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ポン・デ・ザール橋で逢いましょう
第1章 其の壱
「…ああっ…!…熱…い…!…」
百合子は己れの最奥に牡液がしたたか放たれた感触に全身を震わせた。
その快感から無意識に、百合子の媚肉は牡を締め付けてしまう。
忍が低い呻き声を上げた。

…精をこの身に受けたのは、篤に抱かれて以来だ。
肉襞の一枚一枚に熱い牡液を放出される快楽…。
忘れていた記憶が蘇る。
若い忍の精は熱く大量で、百合子は己れの子宮までしとどに濡らされたような感覚に襲われ、身体が蜜蝋のように蕩けてゆくのを感じた。
恍惚とした貌のまま、無意識に淫らな言葉を呟く。
「…あ…あ…いい…忍さんの…あつくて…たくさん…」
男の射精だけで、こんなにも悦楽を感じたのは初めてであった。

忍は射精が終わっても、緩やかに律動を繰り返していた。
百合子の子宮の入り口に執拗に精を塗りこめるように腰を遣う。
淫らな水音…衰えを知らぬ忍の若く逞しい牡…。
今まで感じたことのない痺れるような快楽と、骨盤全体から波紋のように広がる甘く蕩けるような快楽が合わさり、百合子は我を忘れて啜り泣いた。
「…ああ…もう…だめ…」
その言葉尻を引き取るかのように、忍が濃密なくちづけを与える。
百合子の薄く震える舌を絡めとり吸い尽くす。
敏感になった身体は、忍がするすべての行為を快感に変える。

朦朧とした白い意識の中、優しい囁きだけが届いた。
「…愛している…百合子…もう君は俺だけのものだ…」


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