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愛のシンフォニー
第9章 黒歴史
叔母夫婦に引き取られてからも徳造の生活は最低だった。

叔母は男や女の恋人がたくさんいて、その情事で忙しくて徳造の面倒など殆ど見ない。
食事は毎食パンやカップ麺で過ごさなければならかった。

会社のことはすべて夫に押しつけていたが、夫はうつ状態だから経営はどんどん下向き、会社の財を食いつぶしていった。

叔母が他の男と遊ぶのを夫が黙認しているのは自分がインポで役立たずなことにある。しかし、日々妻が他の男に抱かれているのに心おだやかでいられるはずもなく、精神を病んでしまいうつ状態になっていった。

徳造がこの家に引き取られてきた時にはもう精神を病んでいる姿しか見たことがない。

叔母夫婦には子供はいない。できなかったのだ。
叔母の夫も結婚当初は立派な男だったが、励んでも励んでも子供はできなかった。

病院で検査をしたところ夫に種がないことが原因と診断された。そのことがショックだったうえに妻に種がないことを散々になじられてついには性的不能(インポ)になってしまったのだ。

あなたが男であることを失ったからといってわたしまで女であることを捨てられない、わたしはいつまでも女でいたいとの一方的な理由で叔母は他の男との淫らな関係を夫に黙認させたのだ。

黙認したからといって妻が次々と他の男と淫らなことをするのを受け入れられるはずもなく夫は精神的に病んでいった。

だが、叔母は本物の悪女で、子供ができない原因は叔母の方にあったというのが真相のようだ。
子供ができない体質なのをこれ幸いとばかりに生で中出しOKで医者にヤラせて夫に原因があるかのように診断を偽造させたのだ。

そんなことは知らずに病んでいた夫は癒しを年端もいかない幼い少女に求めるようになっていった。徳造が小学5年生の頃である。

叔母の夫は例え勃たなくても幼い少女の裸に触れているだけで性的に満たされていたが、やがては少女相手なら勃つようになり、いたいけな少女を食い物にしていった。そればかりでない、幼い少女の裸の写真やビデオを売ったり、幼い少女との買春を商売にしたのだ。

叔母夫婦に引き継がれてから業績は悪化の一途を辿っていた会社は夫のこの闇の商売によって業績をあげていった。

驚くことに貧しさ故に生活のために幼い我が子を売る親が今時でもいるのだ。

徳造が密かに淡い想いを抱いていた女のコも叔母の夫に買われていた。

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