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女王のレッスン
第2章 ■縄師のテホドキ

「やり直し」

猛禽類に冷たく跳ね返されて、私の顔は険しくなった。

「言っただろうが。右腕のテンション!なんでいっつも一本緩むんだよ。あと最後の結び目!処理が甘い。解けて足引っ掛けて転ぶこともあるんだぞ」

こないだの持ち上げは一体なんだったのかと思う今日の塩対応。
他の人には比較的丁寧なくせに、私にだけこの口調。
腹立たしいけど事実なだけに言い返せなくてそれもまたムカつく。

「そんな言わなくてもいいじゃない……」
「縛れるようになりたいんだろ?ルカ女王サマ」
「はぁぁもうそういうのウッザいほんっと」
「あぁ?猿轡するぞお前」
「やーりーなーおーしーまーすー」
「……ったく」

周りが最初は苦笑いだったのが、段々普通に笑われるようになってきた。
もっとこう、和やかな感じで教えてくれるかと思っていたのに、これじゃまるで漫才みたいだ。
口を尖らせながらカナちゃんの拘束を解こうとすると、彼女の肩も揺れている。

「瑛二さん大人げなーいねぇ?」
「いつもこう?」
「ううん、もうちょっと大人しい。だから大人げないなーって」

そうだよね、前回だって結構、それこそあのトラブル以外では大人しかった。
そんなことを思いながら、他の人に教えている瑛二さんを横目で見遣る。

「でもだいぶ上手になったよルカちゃん。カナ安心出来てきた」

カナちゃんに視線を戻して、ひとまず解くことを優先することにした。
縛ってる時は相手から目を離すなと怒られてしまいかねない。

「やっぱ最初は微妙だった?」
「そりゃねぇ。ていうかあんまり人の身体ちゃんと触ったことなさそう。怖々としてる感じ」
「う……バレてる……」
「やっぱりー?じゃああんまりセックスしてない?」
「……多分?経験人数も3人だし回数は少ない方かも……今の彼とも月1とか2とか」
「少ねえな色々。いくつよお前ら」
「私が25で彼が26」
「うっわ。カワイソー。隠れてオナニー三昧だなシューヘーくんは」
「なんでそういうこと躊躇いなく言うかなぁ?」
「こら、目を離すな」
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