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鳥籠の中で舞る
第1章 『悪夢』





「そんなに僕に躾されるのがいやか、なら身体で教え込もうか」




強引に肩を掴まれてベットに押し倒される。





「きゃ」





「抵抗しないでね?されると殺すよ」






その声色が脅しでない事を明確に伝えてくる。






顎をがっちりと掴まれてキスをされた。





思い描いてた甘酸っぱい味ではなく、コーヒーのほろ苦さと苦しさだった。





何度も何度も角度を変えて、私の唇を奪ってゆく。






息する暇さえ与えてくれない。





彼方様の舌が歯と歯の間をわって入ってきた。





「くちゅ…ふっ。あっ…あ」





自分の声よりも高い声が部屋に響く。





息ができない。苦しい。





「ふっ…んっっ!!」





息を吸いたくて口を開けば舌が私の唇を犯す。





堪らず、涙が出る。






彼方様がそれに気づき唇を離してくれた。






「はぁはぁはぁ…んっはぁ、」

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