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鳥籠の中で舞る
第1章 『悪夢』

「ちょっと待ってください。急に結婚とか全然意味がわかりません。私が結婚ですか?それがママとの約束で、私来月顔も知らない人と結婚するんですか?いや無理ですよ!!」
なんで、急にこんな話。
「会社を立て直したのは本郷家の力があってこそなのを貴方様は知らないのですか?その時にユウカ様が恩返しとして貴方様の結婚を認めております。」
え、会社の立て直し?
いや私その時9歳だし、そもそも経営に関わってないし、贅沢暮ししてた訳じゃないし。
「ここにユウカ様の血判でサインされた契約書、同意書もありますので貴方様に拒否権はありません。」
はぁ!!??
なにそれ拒否権なしなんて…そんなのあんまりだ。
「大丈夫ですよ。次男坊様は人柄がよく私にどもにも優しく扱ってくれます。本郷家の宝ですよあの方は」
「え、ちなみにあなたは本郷家の執事でよろしいですか?」
「はい。何なりとお申し下さいアリス様」

