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鳥籠の中で舞る
第1章 『悪夢』
執事に連れられて大きなドアの前にやってきた。
コンコン。
「彼方様。アリス様をお連れしました」
「入れ」
中から聞こえてきたのは落ち着いた声の優しい声だった。
「アリス様中へどうぞ」
執事の顔を見る。
これからどうなるのだろうか。
まだ誰にも捧げてない身を、今日会ったばかりのしかも婚約者?にあげるのだろうか。
家に帰りたいのに、もう帰る家もない。
「どうしたのですアリス様。彼方様がお待ちですのでさぁ中へ」
少し背中を押され、中に踏み出す。