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鳥籠の中で舞る
第1章 『悪夢』


先ほどの執事とは別に若い執事が私の部屋に来た。

「こんにちわ。彼方様専属の執事、狩野と申します」


彼方様…。私の旦那?になる人?



「最初に少しお話しておきたいいことがあります。本郷家には大奥様と奥様、旦那様。そして長男の未来様と次男の彼方さま。三男の理人様で編成されております。ただ現在ここに住んでいるのは旦那様と彼方様だけです。未来様は来年春までアメリカ、大奥様は熱海にある別荘、理人様はまだ幼いため奥様と暮らしています。」



「え、こんなに広いのに」


「はい。未来様はご婚約されており、その方とアメリカにいますが、たまに帰国しますのでこの家にその婚約者様とお出になられるかと。ただ、旦那様は忙しくいない日の方が多いかもしれません」


「あの彼方様っておいくつ何でしょうか」


「彼方様は21です。」


「あ、そんなに歳は離れてないんですね」


「ええ。彼方様は人望に暑く、将来を期待されております。ただ少し癖もありますが、いい人ですよ」


癖がある?


「私を連れてきた執事の人は優しいって言ってましたが本当ですか?」


「ふふっ。それはご自分で確かめてください。人それぞれ優しいと感じる度合いが違いますので」



!!??




何怖いこの人の笑い方!
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