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第39章 もしかして、夢を見ているのか？

すると、中から社長が扉を開けてくれた。

「彩香ちゃん、ありがとう。

来てくれて、ありがとう。」

社長は、泣きながら笑ってくれた。

彩香「社長。申し訳ございません。」

社長「彩香ちゃん、お父さんだろ？」

彩香は、社長の優しさに、涙が溢れた。

「お父さん、真さんは大丈夫ですか？」

「今、薬で眠ってる。」

「会わせていただけますか？」

「勿論、会ってやってよ。

真が、会いたいのは彩香ちゃんだからね」

「ありがとうございます。」

彩香は、真が眠ってるベッドに近づいて、

膝間付いて、頬に触れた。

涙が溢れた。頬が痩けて、

熱で赤い顔をしていた。

「ごめんなさい。ごめんなさい。」

彩香の涙が、真の瞼に落ちた。

真の瞼が少し動いた。

「真？」