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第39章 もしかして、夢を見ているのか？

「社長、ありがとうございます。」

「彩香ちゃん、お礼は言わなくて良いよ。

社長として、謝らないといけないのに、

社長の監督不行き届きだ。

辛い思いをさせて、すまなかった。」

社長は、深々と頭を下げた。

「社長、止めてください。

社長が、悪い訳じゃ無いんですから、

林が悪いんです。林が、おかしいんですよ。」

「俺も、謝らないといけない。

あんな奴とは知らずに、彩香を預けた。

知っていたら、部下にはしなかった。

ごめん。傷つけた分も、取り返せるように

ウンと幸せにするから、許してほしい。

俺と一緒に歩んでほしい。」

「ありがとう。あなたと歩んでいきたい。

これからもよろしくお願いします。」

「彩香」

「いつ頃結婚するんだ？

式は、会場の関係もあるから、

先になるんだろうけど、籍だけいれるか？」