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第41章 病室で二人は

そんな彩香を、みんなは可哀想で

見ていられなかった。

どれくらい時間が過ぎたのだろうか？

彩香は、泣きつかれてぼ～っとしていた。

「彩香？大丈夫か？」

彩香は、ジーッと真を見つめて、

腕を伸ばして、真の首に腕を回して、

首のところに顔を埋めた。

「ごめんなさい。又泣いちゃった。」

「泣いても良い。泣きたい時は泣けば良い。

我慢したら、それがストレスになる。

泣きたい時は俺の胸で泣けば良い。

泣いて、少しでも心が軽くなるなら、

俺が、受け止めるから、一人で泣くなよ？

余計に寂しくなるだろ？」

「うん。ごめんね。

彩香、真に甘えてばかりだね？

甘えん坊さんは、真じゃなくて、彩香だよ。」

「甘えん坊さんは、俺だよ。

彩香のは、甘えん坊さんとは言わないよ。

俺と彩香は、一心同体、辛いときは

慰め合う。彩香は、甘えてる訳じゃない。

俺の甘えん坊さんとは違うよ(笑)」