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第41章 病室で二人は

親父さんは、バカ息子だと言いながらも、

嬉しそうだった。

母親の愛情を受けられずに育った真は、

女の人を、心底愛する事が無かった。

こんなに、誰かを愛する事が

できるようになるとは、思っていなかった。

もしかしたら、結婚することは

無いかも知れないと思っていた。

半分は諦めていた。

そこに、救世主の如く彩香が、現れた。

彩香ちゃんが、真を

救ってくれるんじゃないかと感じた。

それが的中したのだ。これほど変わるとは

思ってなかったけれど、

良い方へ変わってくれたから、

真にとっても、

真の父親にとっても、社長にとっても、

彩香ちゃんは、女神のようだと思った。

真の事を心底愛してくれる良い娘だ。

真と、会社を大きくしていって

くれるんじゃないかと、

楽しみにしていた。

そんな事を思いながら、

病院を後にしたのだった。