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第48章 『聖夜と舞のお引っ越し』の続き

彩香に聞こえるように、悪口を続けていた。

彩香は、慣れてはいたけれど、

真が彩香と一緒にいたら、

笑われるんだと思うと悲しくなってきた。

段々とテンションが下がってきて、

泣きそうになったけど、ここで泣いては

真が心配すると思ったから、

一生懸命泣くのを我慢していた。

楽しいことを考えよう。

思えば思うほど、泣きそうになっていた。

そこに真がニコニコやって来た。

「彩香、お待たせ。？？？」

「待ってません。今来たところですよ。」

「？？彩香、何かあった？」

「へっ？何も無いですよ。早く行きましょ？」

「そうだな。」

専務が現れたから、受付嬢達が

近づいてきて、

「「「専務行ってらっしゃいませ。」」」

さっき彩香の悪口を話していた時の、

怖い顔とは違ってにこやかな笑顔で

挨拶をしていた。