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続おデブが愛されちゃダメですか?
第50章 真、彩香を守るために
玄関ホールの受付嬢達は、

上本が下りてきたから

専務が戻られると思い、それぞれ鏡を出して

キョロキョロ見られてないか確認をとり

グロスを塗り直し、

髪が乱れてないか確認していた。

秘書達は、互いに自分が一番綺麗だと

思っていたから、

専務が、今正気ではないだけで、

いつか自分を見初めて

くれるんじゃないかと思っていた。

あんなおデブの事など

本気になるはずがないと

鷹をくくっていた。

上本は、そんな秘書達を

見て見ぬふりをしていた。

『こいつらバカだよね?

専務はデブ専なんだよ。

いくら華麗に化粧をしても、

お前らの事など眼中に無いんだよ。

バカだよね(笑)』

心の中で呟き鼻で笑った。

そこに、専務を乗せた車が到着した。

上本は、車の扉を開けて

「お帰りなさいませ。」

「あぁ、ただいま。ご苦労だな」

「いえ」
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